(Symbiotic Garden) TOMO-NIWA

環境を考え&学ぶ、持続可能な庭づくり-  環境共生型ガーデン「ともにわ」

 当事務所では新たな取り組みとして、環境共生型ガーデン「ともにわ」のプロデュースを始めました。

 「ともにわ」とは、ネイチャーポジティブやカーボンニュートラルの実現といった地球規模での環境への取り組みを背景として、従来の癒しや美しさだけを追求するものではなく、都市域における人と自然との調和をも考えた庭園や緑化空間のことです。

 

  「ともにわ」の庭づくりや緑化では、次のような自然再生に係る多様なニーズへお応えして、地域の環境価値を高める空間づくりを行っていきます

  • 在来植物を中心に植えて、地域の自然や原風景を再現したい。
  • 鳥や虫などが訪れる環境にしたい。
  • 子どもが自然と触れ合えったり、自然について学べる場所をつくりたい。
  • リサイクルやゼロカーボンといった、環境へ配慮した庭づくりをしたい。  

  また自然の再生を図りながら、見た目の美しさやローメンテナンスについても考慮していきます。

「ともにわ」の庭づくりの理念

 例えば、当事務所からほど近い横浜市旭区から瀬谷区に跨る一帯には、環境省が指定する生物多様性保全上の重要な里地里山が存在します。

 この界隈には、コナラやクヌギなどの二次林を含む良好な生態系が今なお残されており、昔ながらの谷戸の景観が広がり、里地里山の固有種や希少種などが多く生息・生育しています。

 

 しかしながら、このような都市域の良好な自然は、開発による分断・縮小化が進んでいます。そのため、生態系の機能を維持していくには、残された自然を保全しつつ、失われた自然の再生にも努めていく必要があります。

「ともにわ」の庭づくりにおいては、これまでの作庭の考え方を尊重しつつ、地域の自然再生や残された自然との有機的な繋がりをプラスしていく、新たな方向をめざしていきます。

 即ち、従来の外来種を含む植栽や、美観やメンテナンス性を優先した設計手法を全否定はせずに、発注者様のご意向や近隣との兼ね合いを鑑みながら、周辺の自然と調和する方向になるべく近づけていきます。

 

 これにより地域の自然再生に貢献する小さな拠点を作り、街全体が自然と共生する環境になることを目指します。

 「ともにわ」のコンセプト

「ともには」のコンセプトは、次の3つの基本軸からなります

 ① 自然環境への配慮

  • 都市部の失われた自然を再生します。
  • 分断された自然をつなぐ緑の回廊(コリドー)の形成を図ります。

 ② 環境負荷の軽減

  • CO2排出を抑えたローカーボン施工を行います。
  • ヒートアイランド現象の緩和を意識した設計を行います。

 ③ 強みを活かした、「スタイリッシュ  ✖  エコ  ✖  ローメンテ」 

  • これまでの作庭の実績を活かし、デザインと環境配慮の両立を図ります。
  • ローメンテナンスにも配慮した設計を行います。
 サービス内容

 サービス内容については、以下のとおりです(一部分でも承ります)。

 ① 計画検討

 主に資料調査による周辺自然環境の把握や、基本的な整備コンセプトの検討を行います。

 ② 設計

 具体的な整備項目やレイアウトの検討、植物の選定、配植の検討などを行い、平面図やパースを作成します。

  【整備項目の一例】

  • 在来植物中心の雑木の庭の創出
  • ウッドチップ、丸太や自然石などのゼロカーボン素材の活用
  • 鳥の住みかとなるバードバスや巣箱の設置
  • 落ち葉や剪定枝などをたい肥化する小型コンポストの設置
  • 雨水浸透に配慮した雨庭づくり   他

 ③ 工事

 設計コンセプトを踏まえ、設計図に基づいて工事を行い、形にしていきます。

 ④ メンテナンス

 除草作業や外来種の選択的排除、樹木の持続的な成長を見据えた剪定作業などを行います。

 ⑤ その他

 上記全般に係るご相談に対応させていただくと共に、整備後の評価検証のための調査も必要に応じて承ります。

 

 対象スペースは、住宅園地、学校・保育施設などの環境学習スペース、福祉施設・病院などの共有庭園、マンションやビルの屋上や中庭など、小規模スペースを中心に幅広く対応します。

 

 

 当事務所では、一つひとつの庭園や緑化空間は、街全体をつなぐ大切な拠点と考えています。ともにわ」が広がることで、街全体が自然と共生する環境になることを目指しています。