駐車場の将来利用を考えたコンクリート舗装部の修景植栽

 こちらのお宅は、玄関アプローチとコンクリート舗装の駐車スペースが建物の南側に面しているにも関わらず、その一帯には植栽が何もなく、無機質な印象を与えている状況でした。

 そのため、玄関付近や駐車スぺースの修景を目的とした植栽のご依頼を頂きました。

 

 

  現地調査の段階で、既存のコンクリート舗装を一部撤去して植栽を行うことをご提案しましたが、駐車スペースの将来的な使用予定が明確でないため、それをどの範囲まで行うかが当初プランニングを進める上での悩みの種でした。

施工前状況

 最終的には、後々の移動が容易なプランター植栽をメインに採用することとして、玄関脇のフォーカルポイントとなる箇所のみコンクリートを撤去し、シンボルツリーを植えることにしました。

 

  このように、南向きの建物の窓横にシンボルツリーを配置するケースは珍しいと思います。

  そのため、樹木の枝が張り出し過ぎず、建物内からほどよく見える位がちょうどよいので、成長のあまり早くないアオダモをシンボルツリーとして選びました。

 さらに夜間にアオダモをライトアップするためのライトを設置しました。こちらは外部電源が近くにないこともありソーラーライトを採用しましたが、それで十分な明るさを確保できました。

 地際部分については、お施主様のご要望もあり、ロックガーデンとしました。

 グランドカバーには、ロックガーデンと馴染みのよいゴールデンモップやフッキソウ、這性フロックス、フイリヤブランを植えました。

 また道路に近い玄関アプローチの入り口付近には、サブのシンボルツリーとしてオリーブのプランター植栽を設けました。その他の既存の鉢植えについても同じプランターに植え替えて、デザインに統一感を持たせました。

 

 小規模ですが、建物のデザインとよく調和した、とても見ごたえのある修景植栽が出来上がりました。

 

(2024年9月完成