細長い敷地におけるローメンテナンス・ガーデンリフォーム

 今回は、「芝生の生育が悪く、管理も大変なので何とかしたい」「リビングから見えるヤマボウシの生育が悪いので植え替えたい」 とのご要望をいただきました。

 

 

 現地へ伺ってみると、現場は隣家や建物の間に挟まれた縦長の玄関アプローチからなるお庭で、部分的に日当たりの悪い箇所があり、樹木の真下などの芝が黄色く枯れていました。

 また芝生地の中にはコンクリート舗装の園路があるため、芝刈り機が使いづらく、確かに管理に手間がかかるように見えました。

 

 一方、樹木植栽については、ヤマボウシやドイツトウヒの生育がよくない様子でした。

 また全体的にシラカシが多用されているのですが、洋風デザインのシャープな建物の外観に対して、シラカシの葉姿が今一つ合っていないようにも見えました。

工事前の状況① 

手前のドイツトウヒの生育があまりよくなく、樹木の下の部分やその周りの芝色がよくない。
一番左はシラカシ。

工事前の状況②

リビングから見えるヤマボウシの状況。樹勢があまりよくない。

工事前の状況③

玄関前植栽のシラカシの状況。
玄関前のシンボルツリーにしては、今一つ存在感に欠く印象。

 芝については、お施主様は当初、成長抑制芝の一種であるTM9への張り替えを希望されていました。

 

 しかし経験上、TM9は日照不足に弱いことや、成長の遅い芝であっても間から生えてくる雑草の除去は必要であることから、TM9では問題解決にならないと考え、代わりにローメンテナンスで半日陰にも耐えるディコンドラへの置き換えをご提案しました。

 

 

 樹木については、ヤマボウシはやめて、洋風の建物の雰囲気に合うオリーブへの植え替えを行いました。

 また玄関前のシラカシについては、黄色いカラーリーフが目を引く斑入りサカキに植え替え、株元にはアジュガや這性フロックスなどのグランドカバーを植えて修景をしました。

 ドイツトウヒが植えてあった箇所は、リビングから眺めると隣家の玄関が見えるため目隠しが必要と思われ、また隣家に近接するため成長の遅い樹種を選ぶ必要があったことから、サカキを2本植えました。

 

 さらに、この箇所は玄関アプローチにおけるフォーカルポイントでもあり、室内からも目につきやすいため、樹木の株元にはシモツケライムゴールド、アジュガ、斑入りヤブコウジなどの耐陰性の修景植栽を施しました。

 また、合わせて花壇についてもリフォームを行いました。

 

 花壇は当初は緑基調の植栽構成でしたが、お施主さまの方で先行して植え替えを行った上段の花壇に倣い、建物の雰囲気と調和した白基調~クリーム色のカラーリーフのグランドカバーを取り入れ、紅色に紅葉するドウダンツツジとも調和するよう配慮しました。

 また隣家に近いため、アベリアホープレイズやセイヨウイワナンテンなどのなるべく成長の遅い植物を用い、成長の早い白斑のアイビーなどは本数を絞って取り入れました。

当初の花壇の状況(上段部) 

マサキの株元にヤブランやツツジが植えてあり、全体に緑基調のやや地味な印象の花壇であった。

植え替え後の花壇の状況(上段部)

お施主様にて白斑アイビーやセイヨウイワナンテンを植えて明るい雰囲気に。
弊社は後からフッキソウを補植。

当初の花壇の状況(下段部) 

ツツジ中心の緑基調の植栽構成で、シラカシの葉色とも似通っており、こちらもやや地味な印象の花壇であった。

植え替え後の花壇の状況(下段部)

ドウダンツツジを残した上で、アベリアホープレイズ、セイヨウイワナンテン、シレネ、白斑アイビーなどのカラーリーフからなる明るい色調の植栽へリフォームを行った。
なお、駐車スペース背部の張芝については、砂利敷へ改修。

 その他、当現場では芝生内などに小さな虫が多いことから、お施主様のご要望もあり、虫を寄せる心配のある油粕などの有機質肥料は使わずに、支給いただいた無機質の緩効性肥料(マグァンプK)を使用しました。

 

 また張芝を除去する際に土が一緒に取れてしまい、土かさが減ってしまうことへの対策としては、有機質の客土はせずに、虫を寄せる心配のない無機質土壌改良材のバーミキュライトを施用しました。

 

 

  工事完了1年後には、生育旺盛な青々とした植栽からなるお庭に生まれ変わりました。

 

(2025年3月完成