既存木を活かした季節感ある雑木の庭の再生

 今回は、ご自宅の建て替えと合わせたお庭のリフォームについて、ご依頼をいただきました。

 

 こちらのお宅は、工事前はお施主様が長年育てられた様々な植物が植えられていましたが、雑草や木が伸び過ぎて鬱蒼とした状態でした。

 また地面が全体的に建物側に向かって低くなっており、平らに均す必要がありました。

施工前の状況

樹木が鬱蒼と繁茂し、石やレンガなどの資材が散乱している。
写真では分かりにくいが、建物側の地面が下がっていた。

 まず工事に先立って、前年冬に伐採を行い、地面の不陸を整正しました。

年明け以降、お施主様とのお打ち合わせを何度も行い、プランを練り上げていきました。

前年冬の伐採直後の状況

一部の樹木を残して伐採。地面も概ね平らに均した。

 全体のイメージについては、現場状況やお施主様のご意向から、ナチュラルな雰囲気が合うと考え、雑木の庭をコンセプトとしました。

 

 また、なるべく現場にあるものを活かすようにして、アンズや湘南ゴールドなどの果樹はそのまま残し、ゲンペイモモ、ジンチョウゲ、ツツジなどは植え替え、さらに既存の石を飛び石として活用しました。

 新たな追加する樹木は、ヤマボウシ、クロモジ、ブルーベリーなどの落葉樹を中心に、葉色の明るいギンバイカやオリーブなどの常緑樹も加え、季節感のある柔らかな雰囲気に仕上げました。

 

 通路部分は、植栽と調和する薄ブラウン色の砂利敷としました。

また植栽スペースに近い部分はディコンドラを播種することで、緑を増やしつつ工事費を下げる配慮もしました。

 
工事中の状況① 

樹木植栽の完了段階。
飛び石などはまだ仮置きの状態。

工事中の状況②

砂利敷の厚さを考慮して飛び石を据え、ディコンドラとの境界部分に段差が生じないよう調整中。

 樹木の足元のグランドカバーについては、横に広がるベロニカオックスフォードブルーをメインにして、アジュガなども加えて雑草抑制を図りました。

グランドカバーの状況

ベロニカオックスフォードブルー、アジュガ、ワイルドストロベリーなど。
手前のディコンドラと砂利敷のコントラストが映える。

 リビングから続く掃き出し窓の外には、濡れ縁を設置し、くつろぎのスペースを設けました。

近くには緑陰樹としてヒメシャラを据え、株元はヒメウツギやシバザクラなどを配して、花を楽しめるようにしました。

 庭へのアプローチ手前に位置する玄関横の植栽については、成長の遅いソヨゴをシンボルツリーに据えて、玄関側への枝の張り出しに配慮しました。

 またゴールデンモップ、オタフクナンテン、シモツケライムゴールドなどのカラーリーフの低木を植えて、華やかな雰囲気にしました

 今回の現場では、既存の樹木や石をなるべく活かしたことで、廃棄物を減らして工事費を抑えることができ、以前のお庭の面影を残しつつも新しい庭へとリニューアルすることができました。

 

(2025年4月完成